超音波探傷試験（UT）

人の耳に聞こえない高い周波数の超音波を物体内に入射し、その反射エコーを表示管に写し出し、発電所、化学プラント・建築構造等で溶接部の内部の異常や欠陥を検出する方法です。
超音波には縦波と横波があり、物体の材質により固有の伝搬速度を有するので、厚さ測定にも利用されています。

放射線透過試験（RT)

エックス線又はガンマ線を照射し、透過映像により内部の欠陥を検出する方法です。
橋梁・圧力容器・配管等の内部欠陥を検出するのに優れた検査方法として、広く利用されています。

磁粉探傷試験（MT）

被検査体を磁化させ、表面に磁粉を散布し、現れた磁粉模様により試験体の表層部の欠陥を検出する方法です。
表面近くにある内部欠陥も磁粉模様の乱れにより検出することができます。

浸透探傷試験（PT)

被検査体表面に特殊な浸透液を塗布し、指示模様により材料表面の微細欠陥を検出する方法です。
ほとんどの材料に適用可能ですが、特に磁粉探傷試験が適用できないステンレス鋼などへの適用が有効です。

RCレーダー探査

電磁波をコンクリート表面から内部に向け放射、対象物からの反射波をキャッチして対象物の位置、深さを検査する方法です。
コンクリート建造物の修繕や改築、保守などの工事での鉄筋、電気配管、ガス管、水道管などの切断事故防止に役立ちます。